ベンチワークで選手の能力を引き出す
バレーボールの小学背の強いチームというのは、ベンチワークがいいものです。
ベンチワークとは、控えの選手などがベンチ内で大きな声をかけてベンチを盛り上げたり、指導者が指示すること。
指導者の裁量はベンチワークでわかるといっても良いかもしれませんね。
何故なら、試合を楽しませジュニア選手の子供たちの能力を引き出すことが出来ていると思うからです。
そもそも試合で「実力を出し切れずに負けた」という指導者の言葉をよく聞くこともありますが、その多くは緊張などの心の力みが原因からきていることがほとんどです。
「頑張らないと」「良いプレーをしないといけない」「ミスしてはいけない」と思えば思うほど、体がガチガチになって、平常心を保てなくなりミスをするのが人間なんです。
これは小学生のジュニア選手でも、大人でも同じなんですね。
例えばサーブは一気に注目を浴びたりするのでミスを起こしやすい。
練習では、ネットすれすれのボールを狙って打つことができていても、試合で選手を送り出すときには、ネットの上1mを狙うように指示を出します。
そのようにすると、エースをとろうと力みがなくなり、きっとリラックスして打てるようになります。
まずは、練習の8割くらいが出来ればと気楽に考えさせることが大事です。
また、ミスを恐れて消極的にならないようにし、積極的なプレーや考えたプレーでのミスは許し、大胆なプレーをさせる。
指導者は、試合前にはまずは選手たちを緊張させないために、試合を楽しむように伝えると良いです。
そうすることで、子供たちがリラックスしてプレーできます。
いずれにしても、普段の練習は大きな大会などに勝つためのもの。
「練習でやれることは全てやってきたから、後は選手に」というのは、小学生には幼すぎます。
だからこそ、ベンチワークが必要なんです。
そして、試合当日に相手チームを分析し、チームの歯車が噛み合わなくなってきたときに、作戦タイムなどを適切にとり指示を出してあげるのが、試合での小学生のジュニアチームの指導者の役割です。